設立わずか半年のスタートアップが30名の強い組織を構築できた理由は、ストレングスファインダーにあった

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 設立わずか半年のスタートアップが30名の強い組織を構築できた理由は、ストレングスファインダーにあった
組織に課題が無いスタートアップを探す方が難しい。

急速に成長し、次々と新しい人材が加わるようなスタートアップこそ、
往往にして組織の壁にぶち当たると言っても良いだろう。

大企業のような蓄積された独自の文化や制度はもちろん無く、
ゼロの状態から知識や経験、働く価値観も異なる人たちをごく短期間で一気に集め、
競合や資金繰りに負けぬよう、猛スピードで戦う集団にまとめ上げなければいけないからだ。



私の投資先に、サービスECプラットフォーム「あなたのマイスター」を運営するユアマイスターというスタートアップがある。

私の古巣である楽天出身者が中心となって立ち上げたこの企業には、創業前のコンセプト検討段階から関わり、創業と同時に投資を行っている。文字どおりゼロからの立ち上げを一緒に行っているが、起業してまだ半年しか経っていないにも関わらず、インターンを含めた30名近いメンバーが「戦う組織」になっていった様子をこの目で見てきた。ごく短期間でサービスをリリースしただけでなく、採用したメンバーを早期に戦力化。すでに営業チーム、メディア運営チーム、開発チームなどの組織化を実現し、KPIであるサービス登録業者も毎月もの凄い勢いで増加中だ。

そんな状況を実現できた理由とは。

それは、「適材適所」と「相互理解」という考え方であり、
その実現のために活用しているのがストレングスファインダー 設立わずか半年のスタートアップが30名の強い組織を構築できた理由は、ストレングスファインダーにあっただ。

多くのスタートアップにとって悩みの種である組織課題。
これを解決する一助になることを願い、上記の概念に基づく組織力の形成を主導している
ユアマイスター取締役の高山氏に、その秘訣を惜しみなく公開してもらうことにした。

適材適所の重要性

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ユアマイスター高山氏と代表の星野氏

−高山さんが組織課題の解決やマネジメントに興味を持ったキッカケは何だったんでしょうか?

以前、リクルートで求人情報誌を扱う部門にいたんですが、その事業のコンセプトが「適材適所」というものだったんですね。

働く人が最もパフォーマンスの出せる状況を作るには、その人の能力が生かされる業務であることと、しっかりとした居場所があること、この2点が必要だという考え方(=適材適所)が部門内で浸透していました。それを街ごとに実現していく手助けをするのがこの事業のミッションだと。街ごとの適材適所を作ることが、街を元気にすることにつながるというコンセプトでやっていたんです。その経験から、私自身働く上でこうした考え方を重視するようになりました。

元々、人の強みを見極めるのが好きで得意ということもあり、自分のチームをマネジメントする際にもこの「適材適所」の考え方を大事にしていました。時間をかけてチームメンバー1人ひとりと向き合い、それぞれの強みを理解して、パズルのピースのように人を組織に当てはめていく。でも自分1人だけが各人の強みを理解して適切な配置をしていくのはなかなか難しく、リクルート在籍時は40人くらいのチームのリーダーだったんですが、このやり方は20人くらいまでが限度だなと気付いてしまったんですね。自分だけで無く、メンバー間でもお互いの強みを理解できるようにしないとダメだなと。

その後、楽天に転職してからは、楽天大学という店舗さん向けに学びとつながりを提供するチームにいました。そこでは楽天大学学長の仲山さん(がくちょ)と一緒に、宮崎県や佐賀県で県庁さんと一緒に楽天の店舗さんと「あそぶ」地域活性のお仕事をしていたんですが、仲山さん(がくちょ)が実践していた「チームビルディング」で「ストレングスファインダー」を使っていたんです。アクティビティーを通して自分の強みを認識し、チームにおける相互理解を促進することを目的としていました。また楽天大学の部署内でもストレングスファインダーを活用した組織づくりを行ってきました。前職での経験に合わせて、この手法を学んだことが、ユアマイスターの組織作りにおいて非常に役立っています。

ストレングスファインダーとは

−私も高山さんからストレングスファインダーを紹介してもらい、非常に興味を持ちました。改めてこのストレングスファインダーについて説明をお願いします。

ストレングスファインダーとは、アメリカの統計調査会社であるギャラップ社が開発した、強みを発見するためのツールです。200万人にインタビューした結果、強みを34種類にパターン化しており、その34種類のうちで上位5つの強みを教えくれるというものです。さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす 設立わずか半年のスタートアップが30名の強い組織を構築できた理由は、ストレングスファインダーにあったという書籍から、web上でストレングスファインダーを受けられます。

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ストレングスファインダーの概要と、34種類の強みを以下にまとめてみました。

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ストレングスファインダーの基礎知識

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ストレングスファインダーによる34の強み

このストレングスファインダーで判定される「強み」という表現ですが、正確には「資質」 です。この資質をうまく使えば強みになりますが、誤用すれば弱みにもなりえるのです。 資質とは持ち前の性質であり、例えるなら手持ち道具。また、こうした強み(資質)は、自分には当たり前のこと(自然なこと)なので、自分自身が一番気づいていない可能性もあるのです。それに気づくことができるという点で非常に有効です。

また、ストレングスファインダーが特に優れていると思う点は、弱みを見ないということでしょう。とにかく強みを知ることに限定したツールです。ベースにあるのは、弱みを改善するより強みに意識を向けることと、それを活かすことで最大の能力を発揮するという考え方です。

相互理解の重要性

-こうした強みを知る事によって、組織形成にどう生かすことができるのでしょうか?

簡単に言えば、こうした強みはシグソーパズルの「凸」です。適材適所という観点から考えると、それぞれの凸でチームで凹を補っていけばよく、この強み事態に良いも悪いもありません。

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人の資質はそれぞれ異なるという前提のもと、チームにおける各人の違いを活かせば良いという考え方です。仕事において強みを発揮できている時というのは、その個人にとってはごく自然なことなので、カンタンで、仕事が楽しく、成果も出やすい状況になります。その結果、チームの他メンバーから喜ばれやすく 、居場所が出来て、モチベーションが向上するという良い状態を作り出すことができます。

まずは強みを自己認識をすること、そしてもう一つ重要なのが、周囲に自分の強みを分かってもらうことです。この相互理解が組織を成長させる上では非常に大切であり、チーム内でそれぞれの強みを共通言語にしていくことによって促進を図ります。

ちなみにユアマイスターでは、この相互理解を推進するために、全従業員の強みを一枚のシートにまとめています。新しく加わったメンバーにはストレングスファインダーを実施してもらい、定期的にワーキング形式でチームメンバーと相互理解を図るようにしています。

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また、社内のモニターには、全メンバーの各自の強みをスライドショーで表示し、オフィス内で自然とお互いの強みが目に入ってくるようにしています。

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強みあるある


−私も実際にストレングスファインダーをやってみましたが、こんな結果となりました。

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ああー柴田さんは絶対、最上志向と競争性だと思ってました!
達成欲と競争性の組み合わせってヤバイすね(笑)
簡単に言えば、スーパーストイックなマシーンですね。

−マ、マシーンですか。。。

これらの強みを持つ人は、こんな傾向にあります。
それぞれ「あるある」を解説していきましょう。

強みあるある【目標志向】
目標に向かって突っ走りたい人です。 目標が設定されていない状態で行動するとモヤモヤします。
ただ、この強みを持っているからといって、目標設定を自分で上手にできるかどうかは別問題っぽいです。
目標以外のことは目に入らない傾向があるので(ロックオン体質)、大事なことは別に「もうひとつの目標」としてインプットしておくことですね。


強みあるある【競争性】
勝つか負けるか、の世界に生きている人。
目標の持ち方が「月商1億円」のような数値ではなく、「あの先輩には負けない」のように、ライバルを設定する傾向にあります。
ライバルが「他人」から「自分」へ変化していくと、人としての成長ステージを上がったと言えるのかもしれません。


強みあるある【自我】
人前に出ると輝くタイプです。 人をいじったり、いじられたりするのが得意なので、この人はチームのなかでムードメーカーになっていることが多いですね。 自我持ちの人は、自分の写真がたくさんいろんなところに出ていることが多い傾向があります。
飲み会の際、「では乾杯は◯◯さんお願いします」と頼むと、「えぇ、オレでいいの~」と言いながら、すでに立ち上がっています(笑)


強みあるある【達成欲】
とにかく「未達成」な状況がイヤなので、仕事が残っているのに帰るとかムリですね。夜中までがんばって、「終わったー!」と思えると、夜グッスリ眠れるタイプ。
結果を出すのは当たり前なので、「結果とプロセス、どっちが大事なんですか?」とか言っちゃう人の気が知れない。
小さくても何かしら達成感を得られると満足してしまう傾向があるので、高い目標を自分で設定するタイプではない場合、小さくまとまってしまいかねません。誰かが「ハードなお題」を出してくれる環境に身を置くと、成長スピードが早まります。 「締切」を自分で設定するか、うまく設定してくれる人と組むと、ドライブがかかります。


強みあるある【最上志向】
自分にも他人にも、オッケーの基準が高い人です。
「こんなので良く出来たって言えるね」と、メンバーの心を折るリーダーも多いです。
自分の凹を埋める暇があったら、凸をさらにとんがらせてパフォーマンスを高めたい!と考えているので、欠点を指摘して直すように言われると、やる気をなくしたり、怒り出したりします(笑)
「世の中の人、全員が最上志向ではない」と知ることや、自分の基準を他人にも求めるのが間違いだと気付くと、イライラが激減します。



-確かに。言われてみると、ものすごく思い当たるフシが・・。
ちなみに高山さんの強みの特徴はいかがですか?


私の強みは、

【戦略性】
【コミュニケーション】
【ポジティブ】
【社交性】
【最上志向】

です。ではこれらについても、それぞれの「強みあるある」を解説しますね。


強みあるある【戦略性】
「こうなったらこうなって、こうなるからこうなる…」という展開をずっと考えているので、「計算ずくの人」「腹黒い人」と思われやすい。
思考ボリュームが多いので、いきなり質問されて即答を求められると アタマの整理に時間が足りなくなって困ってしまったりします。 また、「なんでそう考えたのか教えてよ」と聞いても、面倒くさがることが多いです。「風が吹けば桶屋が儲かる、みたいに因果の流れを教えてよ」なんて聞いてみると、答えてもらいやすかもしれません。


強みあるある【コミュニケーション】
一般的に「コミュニケーション力がある」というと、人の話を理解した上で、自分の伝えたいことをうまく伝えられる力のような意味合いで使われますが、ストレングスファインダーにおける「コミュニケーション」とは、「発信専門」です。カンタンに言うと、「おしゃべり」タイプです(笑) チャンスがあればずっとしゃべっています。この「コミュニケーション」に「内省」の強みが掛け合わさった場合は、メールが異様に長くなるという傾向もあります。
沈黙があるとムズムズするので、沈黙を埋めるべく、しゃべってしまいます。 「沈黙は相手が考えている時間。沈黙は怖くない」と理解し、沈黙が苦にならなくなると、人間関係がうまくいくようになります。同じ事柄をしゃべっても、コミュニケーションの強みがある人がしゃべると、おもしろいストーリーになったります。話が長くなるからといって、この人に「結論から言ってくれ」と言うと、イラッとされたりしますので注意を。この人にとっては、ストーリーが大事なのです。


強みあるある【ポジティブ】
口ぐせは、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。
「どう考えても大丈夫じゃないだろ」という状況でも 「だいじょぶ、だいじょぶ」と言っていたりします(笑) 本人に解決策があるかというと、無い場合もよくあります。 ただ「大丈夫と思えるから大丈夫と言っているだけ」 なのです。
ポジティブな人は、チームのなかでは「ムードメーカー」として強みを発揮していることが多いです。「この人と話すと、なんか元気がもらえる」とか言われたりすることも多いです。


強みあるある【社交性】
初対面の人と話すのが得意。
多くの人と関係を持つことを苦としないので、友達が多いと思われがちですが、関係性が深いかはまた別問題。 薄っぺらいトークが得意(笑)
礼儀作法がないと薄い関係になりがちなので、嫌われてる相手が増えるだけのリスクも。俗に営業に向いてると言われがちですが、入り口を作るのがうまいとう意味です。


−なるほど。それにしても全パターンの特徴をまとめているのが凄いですね。これらの特徴を聞いていて思ったんですが、自分の強みが他人とどの程度被るのかによって、相性が分かったりしそうですね。

確かに強みが人と被ると、価値観や行動パターンが似る分、話が合いやすくなります。例えば、強みが3つ被ると、初対面でも「なんか同じ匂いがする」と感じるレベルです。強みが4つ被ったら、「この人はこうするんじゃないか」と予想ができて、もう自分を見ているようなレベルになります。さらに、強みが5つとも一緒であれば、「あれをこんな感じでいいよね」みたいな打ち合わせで済み、阿吽の呼吸で物事が進んでいくレベルと言えます。

ただ、チーム構成という視点でいうと、被りが多い場合、得意なところはイケイケなんですが、苦手な部分も被ったりするので、強みが違う人と組めると安定します。失敗パターンは、自分の強みしか理解できない人が、似た人同士で気持ちよく業務を進めてしまい、穴が生まれることです。違いを尊重すること、お互いを理解することが大事です。それは前述した凸凹の考え方、適材適所の考え方です。そもそも、これらは「強み」なので、その違い理解しチームとして生かせば良く、相性が良い悪いという事では無いのです。しっかりと相手の強みを理解して、強みとすればいいんです。

例えば「未来志向」と「原点思考」、「ポジティブ」と「回復思考」などの強みは、反対派というわけではないですが、確かに違いが大きいです。でも仕事の目的が一緒であれば良く、そのアプローチが違うだけだと考えることができます。それぞれ強みなので、活かせれば良い結果しか生みません。自分のやり方が正しいとか、それだけを証明する目的の人がいると組織にとっては非常に邪魔な存在となるので、目的に立ち返ることがすごく大事ですね。

「強みとして発揮する」
「違いを活かす」

これが原則です。

やはり経営陣やマネジメント層こそ、働くメンバーのこうした強みを理解し、それを生かす前提がないとダメですね。適材適所な人員配置を実行する上では、最低限各自の資質を知っていないといけないです。ただし、それも会社や部署の目的ありきです。例えば、あなたの強みは「社交性」だから営業ね、という感じでやりがちなんですが、それが良くないケースもあったりするんですね。この辺は取り組んでいくと色々と気づきがあったりすのるのですが。まあ、まずはストレングスファインダーを通して、お互い違うんだよということを知るだけでも、価値があると思います。

−勉強になりました。さらに強いチームを作って、最高のサービスを提供していきましょう!

はい!ユアマイスター株式会社は強みを生かして成長できる場なので、
いろんな種類のとがった強みを持った人とこれから一緒に成長していきたいと思ってます!

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