「Origami」にみるディスカバリーECの本当の強みとは

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 「Origami」にみるディスカバリーECの本当の強みとは
4月に公開されたスマートフォン向けECサービス「Origami」。

いきなりKDDIとDACから5億円もの資金調達を受けている事もあり、
スタートアップ界隈で非常に注目されている存在だと思います。
(すごいっすね。バリュエーションどれくらいなんだろ。。)

という事で、今回のテーマはこの新しいECサービスの強みについて。

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Origamiについて

Origamiはスマートフォン向けのECサービスであり、ショップ側は無料で出店が可能。
Facebook連携によるソーシャルコマースの機能があり、ショップへのフォローが可能となっています。
また、マップによるチェックイン機能などリアル店舗との連携も強化しており、O2Oサービスとしての展開も期待されます。

 「Origami」にみるディスカバリーECの本当の強みとは

もちろん、O2Oやソーシャルコマースといった先進的な機能を揃えている事もウリだと思いますが、
最も特徴的なのはやはり「Pinterest」ライクなUIのデザインでしょう。

リリース時の記者発表における、KDDI高橋専務のコメントも

「Origamiはデザインセンスがすばらしい。」

との事で、やはりそのデザイン性を高く評価している事がうかがえます。

需要を喚起するディスカバリーECの魅力

そのデザインがもたらすメリットを考える上で、楽天など既存ECプレイヤーとの比較を少々。

現在のECは「指名買い」がメインの購買行動だと思います。
欲しいものが既にある程度決まっているユーザーに対して、一番安い価格を提供することや、
ポイントや送料、物流(早く届くか)という部分の提供をすることが重要であり、
まさに楽天やアマゾンがしのぎを削っているところかと。

一方、OrigamiSumallyなど、優れたデザイン性を持つECサイトに関しては、
これまでECであまり実現出来ていなかった「需要を作り出す」部分、
パーチェスファネルでいうところのより上層部分を担う可能性があるのでは無いかと思うのです。

 「Origami」にみるディスカバリーECの本当の強みとは
つまり雑誌のように、欲しいものを見つけるための役割、
需要を喚起する「ディスカバリー型Eコマース」として大きな可能性を感じます。

デザインと品揃えの関係性

さて、このデザインを切り口にしたコマースサイトが今後、成長するかどうかのポイントとなるのは、
個人的には間違い無く「品揃え」だと思っています。

デザインがウリだって言ってるのに品揃え?と思われるかもしれません。
以下にその理由を述べたいと思います。

繰り返しになりますが、デザインによってブランドの世界観を醸成し、需要を生み出すという
「メディアとしての機能」については非常に魅力があると。一方、ECサービスとして考えた際、

「優れたデザイン性を持つECサイトだからモノが売れるよね」

という事には直接つながらないような気がしています。

というのは、たとえばこれらのサービスを利用して需要が喚起され、
欲しいものが見つかったとします。

しかしネットであれば移動コストが伴わないので、一番安いショップを検索(つまり離脱)して、
そのサービス上では無く楽天やアマゾンで購入するという行動が予想されます。
同じものを買うなら誰だって少しでも安く買いたいから。

だから「品揃え」が重要

ここで、「品揃え」の話になります。

上記の例で、欲しくなった商品が楽天やアマゾンで取り扱っていなかったら?
再びサイトに戻って購入してくれる可能性が高くなります。

自分が楽天に在籍していたときの事ですが、誰もが知る某有名セレクトショップさんと、
楽天への出店やその他連携についてお話をした際、とにかくネックとなったのが、

「ヴィジュアル面やブランドイメージという大切な部分が損なわれるのでは」


という懸念でした。

デザイン性に優れたECサービスを実現することで、つまり雑誌のような世界観を提供することで、
従来のECモール出店を避けていたブランド系の企業からの出店が増える。

その結果、品揃えの観点で既存EC(特に大手モール)との差別化が図れる。

これこそが最大の利点なんだろうなと思っています。

ひらたく言うと、

「オシャレなサイトだからモノが売れる」訳では無く、

「オシャレなサイトだからモノが集まってくる、その結果売れる
(他で買えないから)」


という事かなと。

origamiの場合は、そこにソーシャル性やO2Oといった特徴が合わさる事で、
品揃えの強みをベースにして機能面の差別化も図る事ができるでは無いかと思います。

良いショップが参加して初めてリアル店舗とのO2O連携も生きてくる訳ですし、
ソーシャルでも拡散される可能性がある訳で。
それらが相乗効果としてワークすれば、ゾゾタウンとの差別化にもなると。

という事で、個人的には非常に興味深いサービスだと思っています。
既にスタート時から有力なブランドやショップが相当集まっているようですし。

最後に少しだけ・・

手前味噌ですが、所属しているリクルートで立ち上げた家具サイト「タブルーム」では、
サービス開始当初から既に国内で最大規模の家具ブランド取扱い数を誇ります。

国内外の164ブランド、カタログ200冊分を一挙掲載!日本最大級の家具専門情報サイト『TABROOM(タブルーム)』

 「Origami」にみるディスカバリーECの本当の強みとは

実はサービスの検討段階から、ブランド各社に「あのサービスに参加したい」と思ってもらえるよう、
デザインに注力するという方向性を明確に定めていました。

そこで、あの中村勇吾さん率いるデザインスタジオ「tha ltd.」にウェブデザインを依頼しています。
(Sumallyのデザインを担当した大輪さんに手がけて頂いています)

 「Origami」にみるディスカバリーECの本当の強みとは

私自身、このサービスのディレクターとして
「カタログを読むようにして欲しい家具を見つけられる」
という世界観、UI/UXを目指しました。

タブルームでは現時点でEC販売を行っていないので、厳密にはディスカバリーECとは言えませんが、
少なくとも品揃えという点においては成功と言えるのでは無いかと思っています。

とまあ、最後はタブルームのステマみたいになってしまいましたが(笑)

以上、楽天での経験と、リクルートで今まさに体験している事をベースに
ディスカバリーECについての感想を書いてみました。

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