楽天のスタイライフ子会社化で起こりそうなこと

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先日当サイトでドコモのマガシークTOB実施に伴うファッションECの業界予想を書いたばかりでしたが、2/4に楽天もスタイライフ社のTOB(公開買い付け)を実施すると発表しました。

ここにきてファッションEC分野の動きがますます活発になってきましたね。



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楽天がスタイライフを子会社化へ

楽天は既にスタイライフの株式を32.5%保有しており(2012年5月)、スタイライフ社を持分法適用会社として資本・業務提携を行っておりました。今回のリリースによると、楽天はTOBによりスタイライフ株を追加取得して、100%子会社にすることで大株主のバーンデストジャパンリミテッドおよびパルコとの間で合意したとのことです。買付金額の総額は約11億円。

スタイライフ社は現在、ZOZOTOWN、マガシークに次ぐ業界3番手。業績の推移は下記の通りですが、2013年3月期の最終損益は8億3600万円の赤字になる模様で、その場合は3期連続の赤字と厳しい状況が続いています。

 楽天のスタイライフ子会社化で起こりそうなこと

今年はファッションEC業界の動きが激しくなりそうです。
市場の動向についてはこちらの記事で簡単にまとめていますので、ぜひご覧ください。



楽天のファッションEC

楽天におけるファッション分野の取り組みですが、現在は楽天市場内のファッションジャンル
(レディースファッションやメンズファッション)での販売に加えて、

 楽天のスタイライフ子会社化で起こりそうなこと

上記とは別に、ファッション特化型のECサイト「楽天ブランドアベニュー」を展開しています。

こちらは上記のような通常の楽天市場への出店形式とは契約形態が異なり、ページの作成から撮影、配送までを楽天側が行う委託販売方式をメインにしています。これはZOZOTOWNなど先行するファッションECと同じ形態であり、ファッション分野強化とブランド獲得のため、ブランド側の希望に沿ってサイトデザインや販売方法、運営を最適化した形だと思われます。

 楽天のスタイライフ子会社化で起こりそうなこと

これまでの楽天とスタイライフの提携内容としては、スタイライフ内において「楽天あんしん支払いサービス」による決済手段の連携や、「楽天ブランドアベニュー」へのスタイライフ店としての出店という形でしたが、今後はさらにその関係性が深まるため、より積極的な連携が行われると思います。



楽天のスタイライフ子会社に伴って起こる変化

あくまで独断と偏見によるものですが、思いつきで予想してみました。



サービス名の変更

これまでにも楽天は、edyを「楽天edy」に、イーバンクを「楽天銀行」に変更するなど、他にも様々なサービスの買収に関してブランド統合を行ってきましたので、「スタイライフ」というサービス名称が変わるのでは?と。

「スタイライフ@楽天」とか「楽天スタイライフ」なんてあり得そう。



楽天ブランドアベニューとの統合

いきなりは微妙かもしれませんが、この方向性も十分あり得るかと思います。

同じブランドに対して別々の倉庫で商品を管理したり、別々のサイトで同じ商品を販売するよりも、統合によるスケールメリットを生かすべきと思いますし、もちろん考えているのでは無いでしょうか。コスト改善によって他社との差別化を図る様々な施策が実行できるようになるはずなので。

上記のサービス名称変更に伴って徐々に楽天色を強めていきながら、タイミングを見て統合!さらに新サービス名称へ!という展開も期待できるかも。



020の推進

加えて、差別化の手段としてO2Oの推進という流れがありそう(というか期待したい)。

スタイライフと取引のある有力アパレルブランドとの関係性が強まることで、楽天ならではの取り組みとしてネット販売だけでなく、楽天スーパーポイントを利用したリアル店舗への送客手段が提供されれば、他のファッションECとの差別化要因となり得ます。

現在、多くのブランドはEC販売比率が全体の5〜10%程度だと聞きます。EC販売額が伸長しているのは事実ですが、まだまだ大半はリアル店舗での販売で占められているのが現状。そのため、ネットからリアル店舗への送客(O2O)を求めるブランドも多いはず。他社には真似出来ない強力なポイントプログラムを生かして、そのニーズに応えることでより多くのブランドを獲得することが出来れば、ECにおける品揃えの強化にもつながります。

楽天としても今後成長が期待されるO2O市場を有望視しているのは、三木谷社長の決算発表時における過去の発言をみても明らかですので、020と相性が良さそうなアパレルブランドとの関係性強化に伴ってこの分野への注力を深めるというシナリオも無くは無いのかなと。



と勝手に書いてみましたが、いずれにせよ今回のTOBに伴ってファッションEC領域に楽天が一段と注力するのは間違い無いはずなので、今後の展開が非常に興味深いです。

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