【書評】「20代の起業論」成功するアイデアとリーダーシップのつくり方

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 【書評】「20代の起業論」成功するアイデアとリーダーシップのつくり方 【書評】「20代の起業論」成功するアイデアとリーダーシップのつくり方
現在のスタートアップ業界を最前線で引っ張るサムライインキュベート榊原さんの著書
20代の起業論―成功するアイデアとリーダーシップのつくり方 【書評】「20代の起業論」成功するアイデアとリーダーシップのつくり方」をご紹介。

現在、60社ものスタートアップに支援を行っているサムライインキュベート。
本書では、代表の榊原さんがサムライインキュベートを立ち上げるまでのエピソードから始まり、現在の国内スタートアップ環境の解説や、アイディアをビジネスにする方法などが非常に分かりやすい内容で語られています。

見どころとしては、榊原さん自身が考える「投資をしたい100の起業アイディア」のリストが惜しげも無く公開されている部分と、事業アイディアをブラッシュアップするためのフレームワークが紹介されている部分でしょう。これは非常に参考となる内容でした。

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投資したい「100の起業アイディア」

榊原さんが考える「成功するアイディア」が、100の起業アイディアとして本書に掲載されています。これは起業のアイディア探しをしている人にとっては必見の内容でしょう。また、実際にこのリストに基づいて投資が行われているとのことで、このアイディアに当てはまるビジネスをやりたい人がいれば投資確率はかなり高まるようです!

具体的なアイディアの内容ですが、個人的にあったら良いなと思ったのが、

・反抗期の子どもと話しやすくするサービス
・待機児童を無くすサービス
・声で相手が誰か電話に表示するサービス
・寝る時間をコントロールできるサービス

などです。他にも、確かに困っている人が多いな、世の中にあったら便利だなと思うアイディアが幾つも掲載されていましたが、気になる人はぜひ読んでみてください。なぜ今まで世の中に無かったのか、具体的にどうすれば実現できるのか、という事を考えていくと起業のビジネスプランにまで落とし込めるかもしれないですね。

起業アイディアのブラッシュアップ方法

起業家が持ち込むアイディアはあくまでアイディアであって、それを事業として捉えた際にまだまだ考慮が足らないケースも多いかと思います。起業家自身の「こんな世界を実現したい!」という強い思いは非常に大事ですが、事業として成功するためには複数の観点からその事業がイケてるのかをチェックする必要があるでしょう。

本書では、サムライインキュベートにおいてアイディアをブラッシュアップするためのフレームワークが紹介されています。

  1. PEST分析
  2. 5F分析
  3. 3C分析
  4. ミッション・ビジョン
  5. ポジショニング
  6. 4P
  7. オペレーション

経営企画担当やコンサル企業が利用するような一般的なフレームワークですが、外部環境や競合優位性、市場予測などが考えられている事業アイディアであれば、投資も受けやすくなるのではと思います。

ちなみに私自身、これまでに多くの事業プランを考えてきた中で、必ず取り入れているのがPEST分析です。
なぜかと言うと、これを私は「変化率」と呼んでいるのですが、

P=政治的な変化
E=経済的な変化
S=ライフスタイルの変化
T=テクノロジーによる変化

と置き換えて、これまでに解決できなかった課題がこれらの環境変化に伴い、事業参入のチャンスとなる場合も多くあると考えているからです。

例えば、クールジャパン戦略によって政府が500億円の出資を行うことが発表されていますが、この方針によって日本に対する外国人の興味が喚起され、これまで以上にインバウンドの旅行者が増えるのでは、という仮説が立てられます。
外国人が日本に旅行する際に不便だと感じるものは、、、と考えていくと新たな事業機会が発見できるかもしれません。

逆にこうした環境変化によって、新たに課題が生じた場合には、それを解決する手段として事業プランを練るのも非常に有効だと思います。例えば、スマホ化やソーシャル化が急速に進んだ結果、ユーザーのリテラシーが追いつかず、思わぬ形で炎上を招くケースが増えたり、機密情報や個人情報が漏洩したりといった事が実際に起こっています。これは明らかにこれまでには無かった課題であり、環境の変化によってもたらされたものです。
そこで、炎上を防ぐための手段として第三者が提供できるものがあるとすれば、、、と考えてみたり。

少し脱線しましたが、サムライインキュベートではこれらをテンプレート化して、出資するスタートアップにチェックを行っているそうです。起業家自身も、どこに強みがあり、どこにリスクがあるのかを把握した上で事業戦略を立てる事ができますので、非常に有効な手段だと感じました。

サムライインキュベートの実績

サムライインキュベートはこれまでに4つのファンドを運営、計60社への投資実績とのことですが、本書の巻末にはその全ての投資先が一覧で公開されています。

1号ファンドではKDDIの子会社Medibaに15億円でバイアウトしたスマートフォンアドネットワークのノボットが有名。

2号では先月2億円の資金調達を発表したtrippiece、本書において上場を目指すと書かれているソーシャルリクルーティングなど成長著しいスタートアップをシード期から支援しているようです。

3号、4号ファンドでもRoomclipなど注目すべきスタートアップがありますので、今後ますます国内の起業シーンにおいてサムライインキュベートの存在感が増してくるのでは無いでしょうか。

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