【書評】「シリコンバレー流 世界最先端の働き方」

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 【書評】「シリコンバレー流 世界最先端の働き方」 【書評】「シリコンバレー流 世界最先端の働き方」
今回ご紹介する「シリコンバレー流 世界最先端の働き方」は、米国シリコンバレーのTOP10にランクする大手ベンチャーキャピタルDCMで本社のパートナーを務める伊佐山さんの著書。
東京大学を卒業後、日本興業銀行に入行し、その後2001年にスタンフォード大学ビジネススクールでMBAを取得。以降、シリコンバレーで10年以上に渡って第一線でご活躍されているベンチャーキャピタリストです。

「なぜシリコンバレーから素晴らしい企業が次々と生まれるのか。」

この疑問について、本書から非常に多くのヒントを得ることが出来ます。

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成功する起業家の3原則


筆者はシリコンバレーにおいて3,000人以上の起業家と出会ってきたそうですが、その中で成功する起業家には特筆すべき3つの特徴があったと語っています。非常に面白い内容だと感じましたので、以下にその特徴を引用しました。

特徴1. メガロマニア(誇大妄想癖)
自分は他の誰よりも優れている、必ず勝つはずだという強烈な自信と成功意欲にあふれている精神を持つ人

特徴2. パラノイア(偏執症)
いつ競合が現れるか分からない、いつ自社製品が問題を起こすか分からない、など常に自ら不安をかき立てることで24時間365日、勝ち続けるために行動する人。

特徴3. ヒューメイン(人間味あふれる正確)
ビジネスの勝負に貪欲な一方で、無邪気であったり、ちょっと抜けていたり、情け深い側面があるなど、人間的な魅力がある人。


一言で言うと、「普通じゃない人」という事でしょうか。確かに日本ではあまりにも自信満々な人は「自信過剰だ」と叩かれるケースがあり、起業家であっても非常に謙虚な人が多い印象がありますよね。これについて筆者は、シリコンバレーと比較して日本の起業家は「謙虚すぎる」と本書で語っています。

シリコンバレーでは自信過剰で無ければそもそも勝ち残っていけない環境のようです。それが例え「根拠の無い自信」であっても。むしろ、その「根拠の無い自信」を持つこと、そしてその自信をもとに行動を起こすことが、本当の実力と自信を得ることにつながる。これがシリコンバレーで定着している考え方だそうです。そういった環境が上記のような「普通じゃない人」を多く生み出す要因になっている理由だと感じました。

シリコンバレーのキャリア

シリコンバレーにある米国屈指の名門「スタンフォード大学」では、最も優秀な学生は起業という選択肢を取るようです。
これまでにもヤフーやGoogle、サンマイクロシステムズやヒューレット・パッカード、それにナイキやGAPといったような有名企業を、このスタンフォード大学の卒業生が創り上げてきたとのこと。また、次に優秀な学生は名も無いベンチャーに就職し、3番目は事業会社に勤務して起業の準備をする、そしてその他の「面白く無い学生」が、コンサルティング会社や証券会社、高給取りの大企業に就職するそうです。

日本ではちょっと考えられない選択肢ですよね。東大を出て官僚になるか、マッキンゼーやゴールドマン・サックスなどの外資系企業に入るか、国内で言えば商社などの大企業に入社するのがいわゆるエリートの進路だと思いますが、そういった優秀層がこぞって起業する、またはスタートアップに参加するのがシリコンバレーのキャリア観のようです。

「It’s all about starting my own company」
ーすべてのキャリアはいずれ自分が起業するためー


また、シリコンバレーで働く人々が頻繁に転職をするのは、自分自身の成長にとって最適な環境を求めているからであり、日本のように一つの会社に一生を捧げるという考え方や、企業の知名度や待遇などを重視するといった考え方では無く、あくまで上記の通り「起業するため」に成長できる環境を求めての事だそうです。また転職回数が多い人に対してネガティブなイメージも無いとのこと。これも日本とシリコンバレーでは大きく異なる部分かと思います。

今の日本に足りないもの

筆者は、今の日本に足りないのは「行動力」だと語っています。
ポテンシャルは非常に高いのに、これまでの常識や世間の目を気にするあまり自分の人生を生きておらず、日本全体に悲観的なエネルギーが溢れてしまっているように感じているそうです。

それを打破するため、行動して挑戦した人が賞賛され多くのヒーローが生まれるような、シリコンバレーを越えるような日本社会を創ることを目標に、新たな組織を立ち上げて挑戦を始めるとのこと。詳細は触れられていませんでしたが、その活動がどんな内容なのか個人的にとても興味深く感じました。

その他、本書ではシリコンバレー流の「ビジョン」や「アイディア」、「スキル」などが紹介されており、どれも非常に参考になる内容ばかりでした。起業を志す人やベンチャーで働く人だけでは無く、大企業に勤めながら閉塞感を感じている人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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